2017年11月13日
「花筐」 クセ
ツヨ吟やし、これ! ツヨ吟好きやけど
どうする、わたし…
秋の合同会の日程が決まり…
いつも、師は、急に仰るもので…
目が点になってしまう。
後、3週間ほどしかございません。
色々お稽古しながら、型をつけられますので…
先日のお稽古で、ようやく、「これでいきましょう。。。」
細かいところが非常に難解!
謡の内容と、型があっているので。。。。
全てにおいて、情感を必要とされる。
「甘泉殿の壁に写し 我も畫図に立ち添いて…」
(壁の絵を眺めているんですよ!!!!)
っと、仰っても
ん?壁になんの絵が??描かれてるの???
そこから、調べないといけないんですが…
ようやく、今解決。
帝が李夫人の絵を描かせいるのを見ろっと…
ハイ m(_ _)m
「九華帳の裏にして反魂香を焚き給ふ」
香がす〜〜〜〜っと、上がっているんです
ハイ m(_ _)m
九華帳って?
寝室にかける、幾重もの花模様のついた、美しいとばり
っと、こんな感じで全然わからないから
調べる調べる…
どんな、花模様?なんだろう?とか…
すっかり、出来上がったら
なんて、美しい花筐の舞になるでしょう!
どこまで、出来るのか…
わ た し
帝ふかく。
歎かせ給いつつ。その御容を。
甘泉殿の壁に写し われも画図に立ち添いて.
明け暮れ歎き給しに
されどもなかなか おん思いは増されども
もの言い交わす事なきを 深く歎きたまえば
李少と申す太子の いとけなくましますが.
父帝に奏したもうよう。
李夫人は元はこれ。
上界の嬖妾 歌吹国の仙女なり
一旦人間に 生まるるとは申せども
ついに元の.仙宮に帰りぬ。
泰山府君に申さく。李夫人の面影を。
しばらく ここに招くべしとて。
九華帳の裏にして。反魂香を.焚きたもう。
夜更け人静まり.風すさまじく。月明なるに.それかと思う面影の。
あるかなきかにかげろえば。
なおいや増しの思い草。葉末に結ぶ白露の。
手にも たまらで程もなく.ただ徒らに消えぬれば。
漂渺悠揚としてはまた 尋ぬべき方なし。
悲っさのあまりに。
李夫人の住み慣れし。甘泉殿を立ち去らず。
空しき床をうち払い。古き衾古き枕.ひとり袂をかたしく。
あ〜〜〜〜なんて、美しい。。。。
以下 転記
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シテは御前で狂乱の芸を見せ(〔イロエ〕)、舞を舞います(〔サシ・クセ〕)。
その時、御前で面白く狂えとの命令が下る。彼女は帝の御姿を仰ぎ見る機会と、舞を舞う。
──昔、愛する李夫人と死別した漢の武帝は、日夜嘆いておりました。そんな時、太子の李少は「夫人はもと天の仙女で、もとの仙宮に戻ったのです。夫人の面影を招きましょう」と、反魂香を焚きました。秋の物寂しい長夜、夫人の姿が幽かに現れたと見えて、そのまま消えてしまいます。悲しさの余り、帝は思い出の場所で独り嘆き過ごすのでした…。
シテは花籠を天皇に見せ、再び召されることとなって、この能が終わります。
その時、花籠を見たいという帝のお言葉が伝えられる。疑いもなくかつて自分が使っていた花籠であると確認した帝は、照日の前を宮仕えに召そうと言う。
宮中で再び巡りあうこととなった、継体天皇と照日の前。後には照日の前の産んだ子が天皇となり、二人の契りは末永く続くのであった…。